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【可愛い】の魔法

第2章 家族・shiori



「バカっ!」


それしか出てこなかった。
自分でもわかるくらい顔を真っ赤に染めながらなんて、旦那相手に情けないけど。


大好きな人に可愛いなんて言われたら、誰だって照れるでしょう?



「早く起きて、顔洗いなさいっっ」


照れ隠しに強い口調で言うと、


「はーい」


なんて、クスクス笑いの返事が返ってくる。


もうっ!人の気も知らないで!!


子供達を起こそうと、部屋を出て行こうとする私の後ろで「あ。」と秀司が声をかけた。


ん?って振り向いた瞬間、


『ちゅっ』


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