【可愛い】の魔法
第3章 年齢差・miina
私は...と言うと、毛先を綺麗に切り揃えた長い黒髪に、シンプルなワンピースと羽織りもの。
そんな定番ファッションで精一杯大人を演出するけど、子供っぽい顔のせいかイマイチぱっとしない、平凡女子。
人見知りのせいか、未だに友達は殆どいないから、図書館か静かな校舎裏ベンチが指定席だ。
もう大学生なのに...
高校時代に彼氏もいたことはあるけど、エッチは痛すぎて寸止めしたたった1回だけ。
そんなめんどくさい女、だれも相手にしない!って、恋愛は諦めたも同然だ。
そんな私に、神様がちょっと素敵なプレゼントをくれたのは、大学2年の初夏だった。