
パプリカより甘いカレ。
第2章 恋はピーマンとパプリカ
それから家に帰った。
家についた頃には涙は出てこなく、目は充血していなかったため、いつもと同じように家族には振る舞った。
「ただいま」
一言だけ行って、私は二階の自分の部屋に入った。
冷静に一人の空間で考えたかった。
「先生って、好きになっていいのかな…」
私にとって、一番重大な問題だった。
確かに、恋をするのは自由だけれど、生徒が教師には不味いことは玲衣にも分かっていた。
もし、他人にバレたら、それは私にも先生にも迷惑がかかる。
あと、さっきは距離を直ぐ様広げられたという傷の痛みもあった。
「だから、恋って嫌…」
私は、振られたことはあるけれど、コクられたり付き合ったりしたことはなかった。
つまり、美憂とは違って恋愛が下手と言うこと。
すると、美憂からメールが来た。
: 今日はバイト入っちゃったっていうの嘘なんだ言わないでおこうかと思ったけど、玲衣には嘘つきたくない(>_<)先生とどうよ?
嘘、か…。
私は、なんてことを思ったのだろう。
一人でこの恋愛は頑張る予定だった。
なので、美憂にも嘘をついて、好きな人なんていないと嘘をつこうとした。
だが、美憂は罪悪感のあまりから言ってくれたのだろう。
だから決めた。
美憂だけには言おう。
: そか、気にしてないよ(^o^)てか、明日大事な話あるから聞いてねっ!
私はこう送った。
:りょーかい(*^o^*)
私はとりあえず寝ることにした。
