
パプリカより甘いカレ。
第3章 イケないコト。
「っっ~!ああ、もうだから!」
先生の顔は、怒りで赤くなっているのか分からないが、どこか恥ずかしげに見えた。
「…電話」
「え?」
「切れてなくて…聞いちまった」
「え、えぇ?!」
ヤバい、どうしよっ!
私が一人でヤってたの
バレたってことだよね…?
しかも、先生とヤってる妄想で…
「すみません!!あの、私、違くて…ヴヴッ…」
ああ、もう私の恋は
終わった。
先生ともう普通に
話せないよ…
「最初はビックリした。でも、可愛かった…」
先生は私の体をぎゅっと抱き締めた。
「先生…?」
私は予想外で
声が震えている。
「お前にハマったかも…」
「え…?」
先生の抱き締めた手が緩んだ隙に、先生の顔を見た。
すると、とても真っ赤だった。
「それって…」
「もうわかんだろ」
嘘…嘘だ。
ありえない、こんな地味な私が。
こんなに可愛くない私が。
「好きだよ…玲衣」
先生にコクられるなんて。
「私も好きです、先生…!」
しばらく私たちは
抱きしめあった。
