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外回りとウソをつき
会社から少し離れた
カフェで紅茶を飲んだ。

普段真面目に働く私を
疑う人はいなかった。
意外とサボるのは
簡単な作業だった。

外は目まぐるしく歩く
人の大群。


目を閉じ人混みの音に
混ざった。



数分後…

「よっ！」

肩を叩かれた。


西山部長だ。

西山は奈央の元上司。
奈央にとっては心を
開ける唯一の上司だった。


今は隣の部署に異動し、
もうすぐ一児のパパに
なる。


「サボりか？
また何かあったのか？
昔も何かあると
ここに来てたからな」


笑顔が懐かしかった。

奈央は話をそらし

「もうすぐパパですね
心境はいかがですか？」

と切り返した。


「んーもっと遊んでおけばよかったよ」

たわいもない会話を楽しんだ。