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2つのグラス

第5章 青いグラス


カフェは空いていた

そう広くない店内は
3組のお客さん

のんびりしたこの店内
がお気に入りの一つ


Bランチを2人で
頼むと隣から大きな
声がした


「どういうこと!?」


「どうもこうも、
課長はあなたと離婚する
と言っていました」


「はぁ!?
私が入院している間に
あなたがうちの旦那を
騙したんでしょう!?」

「課長は私が一番と
言ってくれます。
別れるのはあなたの
方でしょ?」


…押し問答が続く。



「わぁー修羅場…。
悲惨だねぇ…」


「確かに…」

由香と奈央は声を潜め
話す。


「あなたと話しても
らちがあかないわ!
弁護士たてて慰謝料
もらいますから!」


バン!とテーブルを
叩き奥さんと思われる
女の人が出ていった。


「おぉ…怖っ。
でもまぁ不倫はよくない。ねっ!奈央?」


「えっ…あっ、うん、
そうだね」

焦りがバレないように
返事をした。


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