
2つのグラス
第1章 始まり
「出張…久々だなぁ。
どこの会社ですか?」
あまりに突然で驚いた。そして昔なら二つ返事
を返したのに、今は
そんな気になれない。
「T社が新しい商品を
開発し発表するそうだ。
中川も連れていくぞ。」
二人きりでないことに、
少し安心した。
「スケジュール確認
してみます。」
奈央の元気のなさに
気を遣い西山部長は
「夜は飲みながら
ゆっくり話そうな。」
伝票を手にするとともに席を立ち、奈央の頭を
ポンと叩いた。
「部長には叶わない
なぁ。」
後を追うように店を出た。
どこの会社ですか?」
あまりに突然で驚いた。そして昔なら二つ返事
を返したのに、今は
そんな気になれない。
「T社が新しい商品を
開発し発表するそうだ。
中川も連れていくぞ。」
二人きりでないことに、
少し安心した。
「スケジュール確認
してみます。」
奈央の元気のなさに
気を遣い西山部長は
「夜は飲みながら
ゆっくり話そうな。」
伝票を手にするとともに席を立ち、奈央の頭を
ポンと叩いた。
「部長には叶わない
なぁ。」
後を追うように店を出た。
