
こねこときりん
第1章 1学期*はる
そんなこんなでわたしは
もう菜々ちゃんのいない学校生活以外なんて
考えられない病なのです(笑)
「もうほんと嬉しいよーー!!」
「えへへっ、よかったねーあいー」
と言って頭をなでなでする菜々ちゃん
「じゃあまずは教室に行くのかなー。 あいはぐれないでねっ」
「うんっ!……わっ!!」
と言って出してくれたあいちゃんの手を取ろうとしたら、
「あっごめんなさい!!」
誰かがぶっかって、目の前が真っ暗になった。
なんかいいにおいがするー
「大丈夫?」
声のするほうを見ると、顔があった!
首いたい
「え、大丈夫!? どこらへん!?」
と言って、わたしの首を焦ったように撫でる男の子
思ったことが声に出てたみたいだ。
「あっごめんねっ」
と言って、ばっとわたしからその男の子は離れた。
離れても首いたい。
だって、この人めっちゃ背高いもん!
