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ゼロワン。

第2章 出会い

大学も二年目の春…

窓から見えるキレイな桜に見とれていた。

その時、遠くから声がする。

『ゆなー!』

大教室の入り口から叫ぶ彼は
私の一個歳上の彼氏の矢倉英哉(やぐら ひでや)。


『今日講義終わったらどーする?』

周囲の目を気にする事無く
相変わらずの大声で話しかけてくる…

『あらあら。仲良しねー(笑)
ダーリンが呼んでますわよー篠田由奈さん(笑)』

友達の鮎川奈津(あゆかわ なつ)がひやかしてくる。

『わかってるよー』

私は彼の元へ走って行く。

『もー恥ずかしいでしょ』

『ごめんごめん(笑)今日休みって言ってたから
遊びに行こうかとおもってさ。』

『あ!ごめん。今日バイト代わったんだ!風邪で休んだ子いるみたいでさ。ごめんね。。』

申し訳なく謝る私…

『そっかぁー。わかったよ。バイト終わったら連絡して!』

しょんぼりしながらも、ポンと頭を撫でて去っていった。

『付き合って10ヶ月になるのに仲良しねー』

奈津が後ろから声をかけてくる

『当たり前じゃん!大好きだもん』

『のろけはいらん!(笑)早く次の教室いくよ!』

奈津が持ってきてくれた荷物を持って

教室を出た。

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