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好きって言って?

第2章 好きって言えなくて。

-結衣-

悠樹はただなんかの弾みで言っちゃっただけなんだよ。


何度も自分に言い聞かせた。

けど、悠樹のこと・・・

怒ってはない。
が、
悲しい。

好き。・・・うそ


嘘って事は私の事嫌いなんだ。

誰かが言ってた
好きの反対は嫌いではないって
けどね?
好きじゃない時点で
悠樹とは結ばれないんだよ

それは事実

だから
悠樹のこと
諦めようかな?

結衣は自然と涙を流した。

『大丈夫ですか?』

そう声をかけてきたのは
後輩のなかで1番人気があるって言われている

東 聡哉だった。(ひがし そうや)

『先輩俺のこと知らないですよね?』


結衣は泣きながら
『知ってるよ。人気だもんね!!』


『そんなことないですよ。結衣先輩程ではないです。』

『・・・』

『・・・』


2人は無言になる。

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