先輩*°
第1章 *初めまして
美嘉はうつむいて話し出した。
「琉希先輩が中学3の時に付き合ってた彼女は高校で遠くに行って、遠距離恋愛してたんだって。でも、音信不通になってしもて、その時期に高校で告白されてOKしたらしいんよ。」
「ほいてな、周りの人等がそれって2股やないん?って聞いたらな肯定して笑ってたんやて」
……ほんまに?
あの優しいリュウ君が?
「莉桜ー?ごめん、大丈夫?」
美嘉が顔を覗き込んできた。
「あー、うん!!大丈夫やでっ! 話してくれてありがとうな」
精一杯、精一杯ゆった。
でも、美嘉には通じんかった…
「大丈夫ちゃうやろが。辛いなら思い出も何もないうちに別れた方がいいと思うで」
美嘉…
どしたらええん?
リュウ君のことが見えん…
リュウ君のことが…
怖い。
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