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空と海

第3章 第三章

その日は午前中で講義が終わり、あたしは貯めていたレポートをするために、一人、教室に残ることにした。

家に帰るよりも、クーラーの着いた教室の方が、電気代も節約されるし、なにより、3つもあるレポートのうち、期限が今日までなのが2つ。

「うあ゛~」

いつも、ギリギリになってから後悔するくせに、課題を出されてから、すぐにはやらない自分に、嫌気がさす。


誰もいない、静かな教室で、黙々とペンを進める。


ふと、資料がないと出来ない問題にあたり、あたしはあわてて時計をみた。

教室の時計は、17時を指そうとしている。

確か、資料室は17時までしか開いてないんじゃなかったっけ?

ヤバい!!
教室を飛び出して、資料室に向かう。

2階にある資料室までは、走れば2分で着く。

お願い先生。まだ閉めないで!!

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