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feeling

第3章 暴走体


「またひとり…消えた」

奏また、屋上に戻ってきていた。

「かなちゃん?…隣、いい?」

屋上にやってきた咲耶は、奏を見つけると声をかけた。

「…うん」

咲耶は奏の隣に腰をおろした。

「いつも屋上にいるね。ここは…みんなのことは…嫌い…?」

咲耶が覗き込むように問いかける。
すると、奏は静かに首を横に振った。

「…眩しいんだ」

「眩しい?」

「みんな、幸せなんだって」


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