
たまゆらの棘
第3章 螺旋
ある日、ストリートマーケットを回っていると不思議な店に目をとられた。そこは蝋燭商で、色とりどりの蝋燭が所狭しと並んでいた。
「メ・アイ・ヘルプ・ユ?」蝋燭商は金髪で中肉中背の二十五位の男で、黒と白の大きなストライプのシャツがパンキッシュなイメージを醸し出していた。男は倫にすぐに声をかけてきた。あれこれと商品の説明を明るくするこの男が倫に言った。
「秘密の特別な商品があるんだ。君に見せよう。」そう言ってテントの奥に倫を招き入れた。
「ハウ・アバウツ?」グロテスクな形の蝋燭を倫の手の上に男は乗せた。それはカラフルな色をした男性器の形をした蝋燭だった。「女性器もあるぞ」と言って色とりどりの性器の蝋燭を倫に見せて、倫の手の上に乗せた。倫は笑った。「どっちが好みだ?」男は言った。倫は笑って「ノー・サンクス」と言うのがやっとだった。
男はサムスンと名乗った。サムと呼んでくれとも言った。倫も自己紹介し、現在、仕事を探しているというと、俺の部屋をシェアしたらいいと言った。昼間、店番をしてくれたら自分は作品造りに没頭できると。こうして倫はサムと名乗る男の元に居候することになった。
「メ・アイ・ヘルプ・ユ?」蝋燭商は金髪で中肉中背の二十五位の男で、黒と白の大きなストライプのシャツがパンキッシュなイメージを醸し出していた。男は倫にすぐに声をかけてきた。あれこれと商品の説明を明るくするこの男が倫に言った。
「秘密の特別な商品があるんだ。君に見せよう。」そう言ってテントの奥に倫を招き入れた。
「ハウ・アバウツ?」グロテスクな形の蝋燭を倫の手の上に男は乗せた。それはカラフルな色をした男性器の形をした蝋燭だった。「女性器もあるぞ」と言って色とりどりの性器の蝋燭を倫に見せて、倫の手の上に乗せた。倫は笑った。「どっちが好みだ?」男は言った。倫は笑って「ノー・サンクス」と言うのがやっとだった。
男はサムスンと名乗った。サムと呼んでくれとも言った。倫も自己紹介し、現在、仕事を探しているというと、俺の部屋をシェアしたらいいと言った。昼間、店番をしてくれたら自分は作品造りに没頭できると。こうして倫はサムと名乗る男の元に居候することになった。
