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たまゆらの棘

第3章 螺旋

「普通のセックスだ。この間は悪かった。」サムは言った。
「嫌だ。君とはファックしたくない。」倫は目を閉じて言った。するとサムは形相を変えて「ここは俺の部屋だ!俺が社長だ!…そうだ、噛み煙草をやらないか?今日イスラム人から貰った。」「ノー・サンクス」倫はサムの愛撫に顔を歪めながら言った。「さすがだな、二度目は騙されないか。」サムは笑った。「倫…絹のような肌だ。美しい。その瞳…俺の為に開けてくれ…」サムはキスしてきた。ああ、二丁目を思い出す。これしか俺は出来ないんだ…倫は涙を流した。「…何故、泣く?こんなに愛してやってるのに。」サムは言った。「君のは愛じゃない。君は愛し方を知らない…」サムの顔が真っ赤に変わり、拳を挙げた。ぶるぶると拳を震わせただけでサムに倫を殴る事は出来なかった。
「…美貌が崩れるからな。仕事に支障が出る。」サムは言った。「そんなに俺に抱かれるのが嫌か?」「嫌だ。…でもそれは君のせいじゃない、」倫は言った。「日本に恋人がいるな。」倫は何も答えなかった。「だが今は俺のものだ倫!」サムは倫の両手を無理やり革紐で縛り上げるとズボンを下ろした。「ノー!」倫は叫んだ。「ちゃんとオイルを塗ってやる。」サムは言った。倫は諦めた。確かにサムは普通のセックスをしてきた。それでも倫には十分屈辱的だった。倫はこうして度々サムに慰みものにされた。

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