無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「何故なんにも打ち込んでないのに俺の名前が……っっ！？」


眼鏡の奥の小石川篤弘の目がこれ以上ないくらいに見開かれている。


竜崎一司も吾郷ほのかも同じように携帯画面を見つめて言葉を失う。


「こんなことって……」


三人とも呆然と携帯を見つめていると、三人同時にメール受信の着信音が鳴る。


それも同じ着信音。


当然、三人とも着信音は違う音を設定している。


小石川に至っては音がうるさいからという理由で着信音はおろかバイブレーションすら設定していない。


それにも拘らず、同じ着信音が三人の携帯から鳴った。