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GAME

第13章 兎

「俺の仕事はあのゲームの本質を教えてやることだ。他人の体や命なんて関係ないってことを、みんなに教えてやることだ。そうしないとゲームが盛り上がらないんだよ。
みんな最低ベットしか賭けなくなる。どんなに運の悪いやつだって全敗はしない。例え全敗したところで腕二本が限界なんだ。それじゃあ」


盛り上がらないだろう? 

気味の悪い薄笑いを浮かべて重森はほのかを見詰める。

「あなたがみんなを煽ってベット数を増やしていく役割ってこと?」

ほのかは嫌悪感に満ち溢れた目で重森を睨む。

「面白かったぜ……あんたが出ていってからのあのブラックジャックルームは」

重森はその睨んだ目に気味の悪い笑みを返す。
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