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第8章 他人の痛み、自分の痛み

「そっちのチームにもいるんだろう?播磨っていう切れ者が」

「いますね。勝手にリーダー気取りで色々と命令してプレイヤーを配置してます」

「そんな奴らから情報が取れるかなぁ?」

「やってみましょう、竜崎さん。あまり遅いと疑われるから戻ります。
一旦戻って情報を得たらまたここに集合しましょう」

「特に酒守はな、っていかれた女の情報は念入りに取っておいてくれな」

「ああ、彼女ね。彼女相当竜崎さんお気に入りみたいですものね。必ず殺してあげるって張り切ってましたよ」

「俺にもモテ期到来だな」

竜崎は力なく笑い、木村と分かれ自軍陣地に戻る。

木村の案がうまくいけば確かにこれ以上安全なことはない。

上手く情報を聞き出す方法を帰る道すがら一司は考えていた。

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