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「確かに。それは一理あるな」

「じゃあ俺は右に、竜崎さんは左に--」



「いや、竜崎さんは地獄に行くんだよ」



暗闇からいきなり女の声がした。



「死に晒せ！竜崎ぃ！」

突如草むらの闇から酒守はなが飛び出してきた。

酒守は片手に日本刀を持っており、ブンブンと振り回す。

日本刀に触れた雑草がばっさばさと斬られていく。

「まずい！　逃げるぞ！」

竜崎は全力で闇の中を走る。

小澤も悲鳴をあげながら一司とは違う方向に逃げた。

小澤はあろうことか崖の方へと逃げていってしまった。

「そっちはダメだ！」

と竜崎が声をあげたときは遅かった。



夜の森に、今日最初の銃声が響く。