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第11章 知らなくてもよかったこと

しかしその表情はギャンブルに勝った喜びの笑みなどとは程遠く、もっと毒を含んだ笑みであった。



壬生の脳内にはっきりと小石川篤弘がインプットされた。



壬生が想像していたより小石川篤弘は遥かに頭が切れ、ふてぶてしく、したたかで、危険な男である、と。


狡猾な蛇のような視線はいつまでも小石川を見詰めていた。

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