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第13章 兎

「あ、あなたはっ!!」

隣に座ってる男を見てほのかは目を見開く。

「よお。まだ生きてたか」

そこに座っていたのはブラックジャックゲームで隣に座っていた重森かおるであった。

「なんだお前ら知り合いか?」

「こいつですよ、赤浜さん。この間ブラックジャックゲームで途中で席をたった偽善者ぶった馬鹿な女って」

「あなたがみんなを煽るからあんなことになったんじゃないっ!!」

ほのかは嫌悪感に満ちた目で重森を睨む。

「そりゃそうだよ。俺はそのためのホストプレイヤーだもん」

重森は悪びれもせずそう返す。

「そのため……? ホストプレイヤー?」

「なにお前、何にも知らないの?」

呆れた顔で重森はほのかを見る。

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