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「掛かったな！狂い女！」


突如声を張り上げて飛び込んできた竜崎が女の背中にナイフを突き刺した。


「ぐわあぁぁぁ！」


獣のような咆哮を女があげる。


「お前ら……犯人探しに行ったはずじゃ……
何故!! 何故気付いたんだ!?」


怒りに震える目で女は振り返り、背後にいる竜崎と小石川を睨む。


「何故？ 簡単だろう？ あんたは間違いすぎたんだ」


小石川篤弘は女を見下しながら語る。


「タカシが教われたときお前は部屋の中にいたと言った。しかしお前の顔には血飛沫が大量にかかっていた。
血飛沫ってのはな、最初に斬られた瞬間にしか吹き出さないんだよ。
だから部屋の中にいるお前の顔に血飛沫など飛び散るはずがないんだ！」


指摘され女は苦々しげに唇を噛む。