テキストサイズ

GAME

第6章 孤独な夜のはじまり

三人のゲーム開始時刻は違っていた。

ほのかは一番早い午後七時からの開始となる。

会場はマリーンアリーナと呼ばれる海辺の観光スポットに建つ高級ホテル『ロンシャン』。

そのロンシャンのプレイルームがブラックジャックの会場として指定されていた。

プレイルームは通常貸しきり制で、一般客相手にカジノが常に開かれているわけではない。

スレイブゲームのポーカー会場は『須藤商事御一行様』という名目で貸しきられていた。



ロンシャンは南仏のリゾートホテルをイメージされて作られたホテルであった。

ロビーの絨毯からふかふかで、廊下にはフランスの田舎風景を印象派の画家が描いたようなタッチの色彩鮮やかな絵画が飾られていたりと趣味のいい高級感が漂っている。


子供じみたチェックのワンピースで着ていたほのかは、もう少しましな格好で来たらよかったかなと今更ながら少し後悔していた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ