テキストサイズ

北斗七星

第1章 失恋





声で分かった…



こいつ、宮橋圭介だ。


多分同じクラス。


なんか分かんないけどモテてる、あたしにとって全てが嫌味な男。



まだ涙止まってないのに…



こいつに泣き顔なんて見せたくない。




「どいてくんない?」


「……やだ」




どいたら顔見えちゃうじゃん。

見えたらややこしい。



そんなんで泣くなとか言われそう。


モテるやつにあたしの気持ちなんて分かるはず無い。



絶対どくもんか。





「そこ、俺の席」


「…はい、すいません」





……情けない…。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ