
逢いたくて、素直になれなくて
第1章 平和?な日常
小さい頃から私は、可愛くない奴だった。
~高堂沙羅(6才)~
「沙羅ちゃん、早く寝ないとサンタさん来てくれないよ~」
「そうだよねパパ、沙羅が寝ないとプレゼント靴下に入れれないもんね」
「え?!な、なに言っちゃってるの?パパじゃなくてサンタさんが来てくれるんだよ~」
「違うよね?ママ」
「確かに違うわね~正確に言うとサンタクロースに変装したパパが夜中沙羅の寝て―」
「やだ気持ち悪い。」
「えっ、沙羅ひどい!ママもひどい!」
と、さっぱりしている母と一緒によく父の愛情を踏みにじっていた。
その性格は17歳になった今でも変わることなく更に冷淡娘になった。
