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第9章 裏と表

次の日の朝を迎えても、私は昨日の事が頭の中をグルグルと回り眠れなかった。

寝不足気味で体調も悪く、身体が妙にダルイのだが班の皆に迷惑は掛けられないと思い無理に着いて来た。

今日は川遊びで
神城、桜花、野原はビキニやワンピースの水着を着て楽しそうに遊ぶ様子を私は遠くから見ていた。

因みに名取、金剛、中垣も同じように混ざっていた。でも、長谷川だけは居なくて私は少し安心していた。

木影で座っていると、近付いてきた人物に思わず顔が引きつった。

「酷いなぁ、そんな顔することないじゃん! 昨日の事なら謝るからさぁ」

そう言った名取は苦い顔で、私は睨み付けながら返した。

「謝って済む話じゃないです!」

「だから、ごめん! 睦月ちゃんが好きだから、つい、ね♪」

とヘラヘラ笑い、言われた言葉に一瞬だけ固まるが私はキッと強く睨み付けた。

「啓太君なんか、嫌いです!! あんな、あんな事しといて!?」

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