無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ドキドキと心臓が加速する。
優しく何度も、押し付けられる柔らかな唇に身も心も蕩けてしまいそうで、頭が着いていかない。

ボ―っしつつ甘い重ねるだけの口付けに
うっとりしていた。

律が離れた時には、私は彼の胸に顔を埋めて身体がスッポリ収まっている。

トクンっ、トクンっと
聞こえる音が心地よくて聞き入っていた私に律が呟いていた。

「なぁ、約束してくれないか。名取には必要以上、近付くな」

顔を胸から離すと、律の表情は険しくなっていた。不安が胸を包み、私は声を出していた。

「分かりました約束します。でも、律も私と約束して欲しいです……」

「なんだよ？」

私の言葉を待つ律に、自分勝手なお願いを言っていた。

「野原ちゃんと、仲良くしないで……」