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第1章 私と彼

彼は少し不思議そうにしていた。だが、彼の言葉に私はパンを喉に詰まらせた。

「今度からさぁ、昼飯作ってくれないか?」

「ごはっ!? え、え?」

戸惑う私に、彼は言った。

「材料費出すし、な。いいだろ?」

そんなこと言われて断れる筈がない。私は小さく頷いたのでした。

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