テキストサイズ

オレンジ

第10章 裏と表(律視点)

「何が言いたい?」

立場だのと言われたが警戒しながら、そう問うと金剛は口を開く。

「君はゲームに参加しましたよね、だからですよ」

ゲームと言う言葉に反応する俺は鋭く睨み付ける。しかし、金剛は平然とした態度を崩さずに言っていた。

「我々に危害を加えたら……
分かりますよね?」

「――テメェッ!!」

嫌でも分かる、俺は金剛の胸倉を掴んでいた。今にも俺は殴りそうになっていたが、金剛は動じずに更に俺を煽った

「ほら、この程度で取り乱すとは、躾のなってない犬ですね」

カッと頭に血が上った
俺が殴り掛かる直前に腹に喰らっていた。

「ぐがっ……」

息苦しい鈍い痛み、モロに鳩尾に入った拳に地に膝をついていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ