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第10章 裏と表(律視点)

「そうですよ、刹那が望む通りに私は動いていますが。名取はどうでしょうかね」

「は? アレは違うって事か」

「さぁ、私には興味有りませんし。ただ、何か別の考えを持っているようですよ」

敵なのに、よく分からない事をペラペラと喋る。なんのメリットがあるのか、俺には分からないが金剛と名取は別と考えていいように思えた。

渦巻く企みに翻弄される。金剛、野原、名取と問題ばかり有りすぎて誰が黒幕なのか、ただ一つだけ俺がやることは決まっている。

睦月を守る事だけが
今の俺が出来る事だと……

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