オレンジ
第4章 固い壁
番号に掛け直すと、相手はすぐに出た
《あ、長谷川？ 俺、中垣だけどさぁ……》
と言われたが
「なんで、お前が俺の番号を知ってる」
不機嫌な低めの声に、電話先で慌てた声が返っていた。
《そこは追々話す！ だから、切るなよ！》
「分かった、切らないでおいてやる。用件はなんだ？」
《そこに、森永居るか……？》
「いや、居ないが……」
そう返すと、電話先の中垣が妙に深刻な声を出していた。
《マズイなぁ……》
「なにが、マズイんだ？」
聞き返す、一度息を吐く音が聞こえ
《ほんとはさぁ、森永に口止めされてたんだけど……
彼奴、いま危ない状況でさぁ……》
《あ、長谷川？ 俺、中垣だけどさぁ……》
と言われたが
「なんで、お前が俺の番号を知ってる」
不機嫌な低めの声に、電話先で慌てた声が返っていた。
《そこは追々話す！ だから、切るなよ！》
「分かった、切らないでおいてやる。用件はなんだ？」
《そこに、森永居るか……？》
「いや、居ないが……」
そう返すと、電話先の中垣が妙に深刻な声を出していた。
《マズイなぁ……》
「なにが、マズイんだ？」
聞き返す、一度息を吐く音が聞こえ
《ほんとはさぁ、森永に口止めされてたんだけど……
彼奴、いま危ない状況でさぁ……》
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