テキストサイズ

オレンジ

第4章 固い壁

そう聞き、険しくなった顔付き眉を潜めた。

「どういう事だ?」

《長谷川も知ってっと思うけど、彼奴の怪我が増えてんの気付いてたろ。
それが、まぁなんと、言うかだな……》

言葉を詰まらせながら続ける。

《嫌がらせって言うか、虐めだよな……
だから、お前が森永と今一緒なら安心だったんだけど……
居ないとなると……》

「連絡が取れないのか?」

彼が聞く。

《ああ、携帯にも家の方にも電話してみたんだ。でも繋がんね―し……》

どうやら、思っていたより悪い状況らしい。長谷川の表情は険しさを強め。携帯を肩と耳で挟み、上着を羽織り彼は言った。

「それなら探すしかないだろ、お前心当りはあるか?」

《ああ、やっぱ、学校じゃね―か……》

言われ時計を見た

21:30

大分時間が過ぎてた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ