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オレンジ

第1章 私と彼

話せる事が、まるで夢でも見ているような気分に私は嬉しくて笑った。そんな私を、彼は見ながら言った。

「知ってる? アンタパンツ丸見えだったよ」

「はぇ!? う、嘘ですよね?」

スカートを押さえて言うと、彼は言った。

「青のシマパンだろ」

「…………」

無言で顔を真っ赤にした。

恥ずかしくて顔から火が出そう…

上目遣いに彼を見ると

「茹でトマトだな」

そう言い笑われた。だけど、やっぱり話せて嬉しい私がいた。

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