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第8章 狂い出す歯車

ギュッと強く握られ
名取の瞳から目が逸らせず
唇が動いた

「なんで、泣いてたかは聞かないけど。睦月ちゃんは頑張りすぎて、すぐ後ろ向きに考えちゃうタイプじゃない?」

ドキッとしてしまう。なんで分かるのか、驚いていると

「当たりぽいね、その顔は」

顔、顔に出てっ
慌てる私をクスクス笑う名取

「考えて悩んで出した答えでも、寄り道すると違った方向も見えてくるよね」

「考えるのをやめるんですか?」

口に出した私に

「うん、正解♪
頭の中を一回リセットしようか。目を閉じて、考えてみてどうして泣いていたのかを……」

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