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甘えん坊

第4章 戸惑い


何でそんな事を訊くんだ。

言えるか。



お前が、俺の事を好きだと言った事なんて。

「海里?」

「…いや、何も言ってなかったよ。それより、もう遅いし流石におばさん心配するぞ。」

「あ…そか。
何かごめん。また明日ね。」

そう言って慎哉は俺の部屋から出て行った。





慎哉がいなくなった部屋。誰に聞かせるともなく呟いた。

「…参ったな…」

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