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甘えん坊

第8章 距離

「…二人とも、俺がいない間にそんなに仲良くなって…」

抱き合ってる二人を見て、茶化すような軽口を叩きながら悟郎の部屋に戻った。

すると、慎哉が悟郎からバッと離れた。

慎哉は、驚いたような、悲しそうな、苦しそうな、よく分からない表情をしていた。


「……っ、海…里…」

「ん…顔色悪いぞ、大丈夫か?」

「俺…ごめん。今日…はもう帰る…」


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