君がくれたぬくもり
第2章 新しい場所
―――――……
あれから数時間後、
時間ももう遅いし、みんな明日も仕事だと、飲み会はお開きになった。
陽菜は怜香に空き部屋を案内してもらった。
小さいし古い部屋だが、ベッドもあるしなかなか良さそうだ。
着替えも何もない陽菜に、怜香は自分の服と下着を貸してくれた。
家賃は月5000円と格安と言われた。(ワケアリ物件?)
でも陽菜の所持金はゼロ。
…バイト探さなきゃ。
――――…
「はぁ~~」
お風呂から上がり、ボフッとベッドにダイブする。
今日からここが
陽菜の新しい場所……か。
みんな優しくて
いい人たちばかりだった。
でも
みんな陽菜のことを知らないから親切にしてくれてるんだ…
もし陽菜の素性を知ったらどう思うかな…
離れていく……かな。
離れていく……よね?
……いやだな。
こわい…
もうだれかに裏切られるなんて嫌だよ……