君がくれたぬくもり
第19章 宣戦布告
「岳は陽菜ちゃんに同情で付き合ってるってわかんない?」
「同…情……」
違う…
岳はそんなことしない。
「悪いけど、岳はそんなの普通にやるわよ?
所詮は身体なの。
岳はあたしを忘れてないはずよ。
あたし以外愛せない身体にしたんだからね!(笑)」
アハハハハッ
腹を抱えて笑い出すマリナさんはほんとに悪魔みたいで怖かった。
「違う…違う……」
「あんた…物分かり悪!
もう一度言うわ。
岳と別れてちょうだい。
いい?これであたしからの忠告は終わりよ。あとはどうなろうと陽菜ちゃん次第なんだから。」
マリナさんは最後の洗濯物を掛けると、ニコッと笑って出ていってしまった。
陽菜は地面にペたりと座り込む。