君がくれたぬくもり
第51章 火遊び
岳ちゃんを惑わすような女の人だから、
もっと男好きで、
すごく美人で、
派手なイメージだったのに…
普通に清楚でいい人そうだった。
顔も、
失礼だが、人並みというか…
どこにでもいそうな感じだ。
なんか……
拍子抜けしちゃったよ。
「とりあえず、千夏ちゃんも着替えてきなよ」
怜香ちゃんにそう言われ、あたしは女子更衣室に向かう。
チラッと見た陽菜ちゃんの顔は何とも言えない、歪んだ表情だった。
あたしはわかった。
――――この子、まだ岳ちゃんのこと………
………違う
そんなわけ……ないよね?
岳ちゃんはあたしのだもん…
今さら岳ちゃんと戻りたいなんて勝手すぎるよ。
ふったのは
陽菜ちゃんでしょう…?
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える