君がくれたぬくもり
第8章 奴隷
近くの自販機でタバコを買い、家に戻る。
今日も暑いな…
日に焼けちゃう。
「ただいま~」
リビングに入るが誰もいない。
「怜香~?」
シーン…
ありゃ、怜香もいない。
出かけたのかな。
……にしても
「リビング涼しい~~」
クーラーガンガン神!!
ボサッとソファにダイブ。
あー…気持ちいい…
このままこうしてたい…
このまま……
……
…
――――――……
―――――………
…暑い
…息苦しい
なんだろうこの感じ…
…あら、
身体が動かない?
えっ?まさか金縛り?
ボロい家だからいつかは出ると思ってたけど…今!!?
えーーーっ!?
こわいこわい~~!!
………?
唇にふんわりと柔らかいものが当たる。
触れては…離れ…
また触れたら…離れる。
なにこれ…
なんか気持ちいい……
その時、急に苦味が走った。
「ん~~~……?」