君がくれたぬくもり
第2章 新しい場所
「とりあえずここ座りなよ!」
1番手前にいた男の人が自分の隣に座布団を置く。
岳は陽菜が座ると、どこかに行ってしまった。
座布団を置いてくれた男の人が陽菜に話し掛ける。
「ひなちゃん?だっけ。
可愛いな!いくつ?」
「えっ…じゅ、16です…」
周りの人たちが笑い出す。
「おいおい和哉!口説いてんじゃねぇよ(笑)」
「そんなんじゃねーよw
俺は和哉。19歳です☆」
“和哉“と呼ばれる彼は、
ブラウンのナチュラルショートヘアに、耳にはピアス、
服装も細身にぴったりのデニムを穿きこなすなかなかお洒落な感じの人だった。
モテるんだろうな…。
するとその隣にいた人たちが一斉に和哉さんの周りに群れる。
「俺は智也!よろしく!」
「俺は大和!」
「はいはい!光ですっ!」
智也という人は金髪でチャラそう、
大和という人はクール系、
光(ヒカル)という人は男の人…というより男の子って感じだった。
背は低く、可愛らしい印象だ。