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鬼殺村

第4章 百年祭

通りかかったのは、最初に会ったお婆さんだった。


龍次;「あなたは、あの時の…」

拓巳;「やっぱりこの村の人だったんですね」

お婆さん「そうじゃよ」


最初会った時同様に、お婆さんは黒い服に身を包まれていた。


お婆さん「君らは運がいい、百年祭に出られたんじゃから…しかし、気をつけなされこの祭の最後はよそ者に災いが起こるのじゃ」


そう言うとお婆さんは祭とは反対側の、闇の中に消えていった。


龍次;「ふ~ん、祭が終わったら、災い…か、災いならもう起きたんだけどな」

苦笑しながら、龍次が未来の方を向いた。


未来;「確かに、災いはもうおきっちゃったね♪」


龍次の苦笑とはうらはらに、未来はいつもの笑顔だった。

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