
ワーク☆ライフ
第1章 part:1
書類を渡すと、すみからすみまで目を通す柴早。
「お前にしたら、よくできてる方だ」
え…?
柴早が私をほめた?
マジで!柴早が私をほめた事なんてなかったのに!
なんで今は優しいの?
皆がいないから?
なんで皆がいないと優しくなるの?
不思議だ。今の柴早はいつもと違う。
『なんで、そんなに優しいんですか?』
「は!?…優しい!?」
突然顔が赤くなった柴早。
え!あたしなんか変なこといった!?
「訂正だ!」
『は?』
「よくできてなど、いない!二回目だから当然の結果だ」
ぷいっと、後ろ向いて仕事をし始めた柴早。
なんで、おこってんの?!
結局訂正なんかしやがって…全然優しくなんかない!
その後からは、2人とも一言もしゃべらず残業は終わった。
