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夢叶う日まで

第1章 集まった21人

「ん……」

いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
目を開けると、サトシに抱きしめられていた。
腕が心地よくて顔を寄せると、抱きしめる腕の力が強くなる。
起きた訳ではないらしい。

「睫毛なが…」

眠っているサトシの顔を見つめていると、心が穏やかになるのがわかる。
クスッと笑って頬に唇を寄せると、寝ぼけ眼と目が合った。

「おはよ」
「はよ…」

ぎゅっ、と更に力が加わる。

「サトシ、ちょっと苦しい」

クスクス笑いながら言うと、わざとだろう。潰されそうなくらいの力を込めてくる。

「やっ、ちょっと!」

こらえきれなくなったのか、サトシは小さく吹き出して、ようやく離してくれた。
目が合って、しばらく二人で笑い合う。
ふと視線が絡むと、自然と唇が重なった。

「ひな、大好き」
「ん…あたしも、好きだよ」

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