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夢叶う日まで

第2章 戸惑い

この時間だと開いている店の方が少ないので、あたしたちは無難に朝マックを選んだ。

「朝からよく食べるねぇ」

ハンバーガーを二つと、サイドメニュー。それらをすごい勢いで胃袋に納めていく。
その勢いに圧倒されながら、あたしはちまちまとサラダをつつく。

「ひなが食べなさすぎ」
「朝から油ものは無理」

そんな会話をしていると、サトシの新幹線の時間になっていた。

「じゃ、行ってくる」

ホームまで一緒に行こうかと思ったけど、すぐ帰ってくるから、とサトシに苦笑されて、改札までで我慢することにした。

「気を付けてね」

笑うと、頬に軽くキスされた。
驚いているあたしをよそに、サトシは手を降って改札を抜けていった。

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