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夢叶う日まで

第2章 戸惑い

「姉さん、ちょっと痩せた?」

声をかけてきたのは、良平だった。
あれから3日、あたしはサトシと喋ってない。
目も合わせてもらえない。
でも、同じ教室にいる限り聞こえる声が、
あなたの笑顔が。

いい加減あたしが輪に加わっていないのに気付いたんだろう。
良平は以外と気も回るし、人を気遣える良い子だ。

「んー?そう?」

言われて苦笑する。
あれからろくに食べてない。
食べる気分になれない。

「体調悪いなら言って?」
「大丈夫、ただの夏バテ」

無理やり笑顔を作ると、良平は渋々納得してくれた。
視界の端で、サトシがこちらを見ている。
でも、顔は向けない。
逸らされる視線に、いちいち傷付くから。
どんな顔で、あたしを見てるの?

あたしは…







どうしたら良い?

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