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夢叶う日まで

第2章 戸惑い

二日後、相変わらず食事は喉を通らないまま。

そして、あたしは倒れてしまった。

倒れたと言っても、気を失うような倒れ方ではなく、足に力が入らなくなって、座り込んだまま立てなくなってしまったのだ。

「姉さん!!!!!!」

良平が泡を食ったように駆け寄ってくる。あたしの全身から、冷や汗が吹き出した。
目の前がチカチカして、目さえ開けていられない。

「ひなた!」

ビクリ、と体がその声に反応した。
そっと目を開けると、心配そうなサトシの顔が目の前にあった。

今さら、あたしを心配するの?

多分、顔色は真っ青を通り越して白いんだろう。
バタバタと、課程の指導員が駆け込んできて、あたしをのぞきこむ。
小さく会話して、あたしは空いている部屋に連れていかれた。
肩を貸してくれたのは、サトシだった。
医務室から飛んできた先生が軽く診察をしたあと、大きなため息をついた。

「打田さん」
「はい…」
「最後にまともな食事をしたのはいつ?」
「……日曜日、です」

あたしの答えに、先生も指導員も、付き添っていたサトシや良平も目を剥いた。

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