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夢叶う日まで

第2章 戸惑い

「嫌いになんてなるわけない。好きだって、言ったじゃん」
「だったら尚更!!!!あんたの考えてること、以心伝心で全部分かれとかあたしはエスパーか何かか!!」

涙が地面に吸い込まれていくのを睨みながら叫ぶ。
サトシはあたしの手を引いて、寮の脇にある駐輪場に連れていく。
そして、強く抱き締められた。
ようやく、肩の力が抜けた気がした。

「ごめん。そんな風に思ってるなんて知らなかった」

くいっ、と顎を持ち上げられ、唇が重なる。

「―――大好きだよ」

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