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夢叶う日まで

第1章 集まった21人

席には、今回の講習に関する資料が置かれていて、あたしはそれを読むことにした。

まず目に入ってきたのは参加者の名簿だった。
名前と性別、そして受験する予定の公的機関が書かれていた。

参加者は全部で21人。

「え、ウソ。1人?」

思わず呟いたのは、参加者の中で女性があたし1人だったからだ。

一抹の不安を抱いたとき、あたしの前に誰がが立った。
顔を上げると、数人があたしに、笑顔を向けている。

「参加者の大川サトシです、短い間だけど、よろしくね」
「俺、坂田秀樹」
「杉本亮二」
「渋沢良平」

次々に自己紹介した男の子達に、あたしは慌てて立ち上がった。

「打田ひなたです」
「ひなたちゃんかー、名前、可愛いね!」

亮二がニッカリと笑う。
うん、なかなかのイケメンだ(笑)

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