Sカレっ
第4章 合宿一日目
あんな軽い気持ちで…
『お前の彼女になってもいいよ』
正直言って、ドキドキしてしまった。
真剣な目で、私だけを見て…
だから、余計嫌だったの。
軽い気持ちで、からかってるって分かってても、私は彼にドキドキしてしまった。
だから、嫌なの。
「ほんとにいいの??久保くんと私が隣で」
「うん。2人でラブラブしなよ~!!」
玉木さんの他に仲良くなった子いないし…
あたしは補助席にでも座ろっかな。
溜め息をついた後、鞄を下ろし空いている席を探した。
ぱしっ
「え…」
私の手を突然とったのは、瀬川だった。
「…ここ、空いてっから……座れよ」
「……ぅん」
びっくりして、声が聞こえないくらいかすれてしまった。